2016年7月10日~15日、オランダ王国ライデン市で開催されたLeague of European Research Universities (LERU)の博士課程学生対象サマースクールに、国立六大学連携コンソーシアム(千葉大学、金沢大学、熊本大学、長崎大学、新潟大学、岡山大学)から長崎大学の博士課程大学院生2名が参加しました。同サマースクールは毎年開催されていますが、今回は今年の幹事校であるライデン大学メディカルセンターの特別のご厚意で、国立六大学連携コンソーシアムの学生にも参加の道が開けたものです。長崎大学大学院医歯薬学総合研究科博士課程3年生のChantal Ama Agbemabieseさんと4年生の井山慶大医師が参加し、ヨーロッパの著名な研究大学の学生とともに今回のテーマである「Data Stewardship for Scientific Discovery and Innovation」についてさまざまな角度から取り組みました。
http://www.dtls.nl/fair-data/fair-data-training/leru-summer-school/
今回のテーマの背景には、科学研究の過程で得られ蓄積されるデータ量が増加するなかで、研究者が自らの集めたデータを別の研究者の利用が可能な形で蓄積し、逆に他の研究者により蓄積されたデータを利用することにより、より効率的に研究を遂行するデータ取扱いについての「Findable、Accessible、Interoperable、Reusable(“FAIR”)」という概念及びその奥にあるオープン・サイエンスの概念があります。サマースクールでは、この実現のために、いかにデータをデジタル的に蓄積し、やり取りするか、また、これによりどういったことが可能になるかといったことに関し講義及び議論が行われました。
講義やLERU加盟大学の学生及び研究者らとの議論から得た知識が、これからの研究生活にとって有意義な財産となることが期待されます。
https://www.youtube.com/watch?v=sSQPY5Mc5Rs&feature=youtu.be.