国立六大学の国際競争力向上のための連携強化を目的として、国立六大学連携コンソーシアムとオランダ高等教育国際協力機構(Nuffic)は6月15日、日蘭国際シンポジウム「高等教育をめぐる日蘭関係のさらなる発展について」を駐日オランダ王国大使館で共催しました。
国立六大学連携コンソーシアムでは、国際連携において国立六大学の学問の礎である「蘭学」発祥の地オランダを戦略地域として、本コンソーシアムの枠組みを活用することで広い学問領域をカバーし、世界のトップレベルの大学と対等な立場で教育研究交流をしています。本コンソーシアムとNufficは、昨年3月に日本初となる包括協定(MoU)を締結。さらに昨年8月にはライデン市のシーボルトハウスに本コンソーシアムの初の欧州拠点となる国立六大学欧州事務所を開設するなど、卓越した教育研究を展開する世界トップレベルのオランダや欧州の各大学と連携強化を精力的に進めています。
シンポジウムでは最初に、在日オランダ王国大使館のヤン・ハイン・クリストッフェルス科学技術参事官、Nufficのハン・ドマース教育部門長、本コンソーシアム連携機能強化推進本部長である長崎大学の片峰茂学長より開会挨拶がありました。続いて、日蘭交流の歴史、最新の医療・バイオ、サステナビリティ、農業、工学をテーマに、本コンソーシアムの各大学やオランダからの講演者が発表を行いました。
オランダ側からは、Nufficのハン・ドマース教育部門長、日本博物館シーボルトハウスのクリス・スヒールメイヤー館長(ライデン大学総長代理出席)、エラスムス大学医療センターのクリス・バングマ教授、ワーヘニンゲン大学のアリオ・ロットハウス国際戦略アジア部門長、ユトレヒト大学カレッジのアントン・ファン・デ・フェン上級講師が講演者として参加しました。
シンポジウムの後、アルト・ヤコビ駐日オランダ王国特命全権大使主催のレセプションが同大使館大使公邸で開催されました。同レセプションでは、ヤコビ大使のほかに、来賓として逢沢一郎衆議院議員、文部科学省の岩渕秀樹高等教育局高等教育企画課国際企画室長、外務省の松田和人欧州局西欧課外務事務官らが参加。歓迎あいさつでヤコビ大使は「両国の高等教育の連携を深め、日蘭関係のさらなる発展を期待したい」と話しました。
国立六大学連携コンソーシアムでは今後も、協業のための活発な意見交換、情報交換を行い、オランダをはじめとする欧州のトップレベルの大学とのさらなる交流・連携を発展させる予定です。